転換社債の基本用語

転換社債は、株価転換価格を上回ったときに転換価格で株式に転換して売却することで、株式売却益を得ることができます。
株式に転換せずに、定期的なクーポンと償還時に額面を受け取ることができる社債として保有することもできます。
ここではパリティとその周辺用語について整理。

1 パリティの計算式
 パリティ価格=(株価÷転換価格)×100

2 パリティの意味
 パリティ価格とは、株式転換時の価値に着目した転換社債の理論価格のこと
 例えば、ある時点での株価が1500円、転換価格が1200円の会社の転換社債の場合、理論価格であるパリティ価格は125円
 そのとき転換社債の価格が130円だったとすると、転換社債は理論価格よりも割高になっている(順乖離)

 株価=転換価格のときには、パリティ価格は100円
 上記のようにパリティ価格が100円を上回っているときは、社債としての価値以上に株式としての価値の側面が強く現れている
 他方100円を下回っているときは、社債としての側面が強く現れている

3 乖離率
 乖離率=(転換社債の価格-パリティ価格)/パリティ価格

 乖離率がプラスのとき(順乖離)、転換社債は株式に比べて割高
 乖離率がマイナスのとき(逆乖離)、株式に比べて割安

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