できるだけ具体的なイメージをつかみたい。
1 CIとDI
(1)CI
基準となる年を決めて、その基準年と比べてどれぐらい景気が変化したかを調べる。
現在はCIが中心。
とくに「一致CI」が上昇しているときは景気の拡張局面、下降しているときは後退局面と判断。
(2)DI
指標を3か月前の数値と比較して、改善(プラス1)、変化なし(プラス0.5)、悪化(ゼロ)に分類。それぞれ合計して採用指標数で割る。どの程度改善したかなどは問題にしない。
DIが50%以上なら景気がよい、50%以下なら景気が悪いと判断。
2 29項目の指標を使って算出
(1)先行系列11項目
例:新規求人数(当該月にハローワークで新たに受け付けた求人数の合計)・新設住宅着工床面積・消費者態度指数・マネーストック・東証株価指数
(2)一致系列9項目
例:有効求人倍率
★ 景気判断には一致系列から計算された一致指数(一致CI・一致DI)を使う。
(3)遅行系列9項目
例:完全失業率
★ 景気の転換点や局面の確認に利用される。
3 具体的には…
「3月のCI(2017年=100)は、先行指数:96.3、一致指数:99.6、遅行指数104.6となった」みたいに発表される。
DIは参考値として公表。