今日(2020年4月3日)は米雇用統計(非農業部門雇用者数や失業率など)の発表の日です。
世界で最も注目されている経済指標のひとつだと思いますが、今朝のモーサテでは、三菱UFJMSの植野氏が<ネガティブな数字が出てもポジティブな数字が出ても、相場はそれほど大きく反応しないのではないか>という内容のことを言っていた気がします。
確かに、先日の新規失業保険申請件数もとんでもない数字でしたが、市場の反応は限定的でした。
なんにせよ、雇用統計発表時の為替の値動きを観賞するのは楽しいものです。
さて、雇用統計の発表スケジュールは、毎月第1金曜日の日本時間22:30(米夏時間は21:30)と覚えることが多いです。
ただ、発表スケジュールの明示されているルールは、「毎月第1金曜日」ではなく
『12日が含まれている週の3週間後の金曜日』
です。
ここで「週」とは、日曜始まりで土曜で終了します。
雇用統計は12日を含む1週間が調査対象のためこのようなことになるのですが、この結果(植野氏が言ったように)指標としての注目度は今回はちょっと低めかもしれません。
ただ、近時は機械的なトレーディングが幅を利かせているので大きく振れる可能性も否定できませんが…。
ご参考:コラム:新型コロナの影響で色あせた米雇用統計の重要度
ごちゃごちゃ書きましたけど、要するに、たまに「第1金曜日」でない場合もあるということです。
日数の少ない2月の翌月である3月はとくに注意です。
上記のルールは覚えにくいですしどっちにしても金曜日の夜ですから、市場のニュースをよく見ていればあまり実害はないかもしれません。
金曜日の夜であることから、ジブリの呪いみたいな現象が面白おかしく囃されたこともありました。
しかしながら、上記のルールに当てはまらない場合もあります。
これらの例外についてはあまり説明されていないため困ってしまいます。
① 該当日が年始(1月1日から3日まで?)の場合、雇用統計の発表はなく、翌週の金曜日に回されるようです。
② 該当日が独立記念日や独立記念日の振替休日の場合は、逆に、前日の木曜日に発表されるようです。
③ 下記リンク先のような特殊な場合?
2013年10月22日(火)の米国雇用統計発表について
このあたりの例外について明示的なルールがあるのか否かはよく分からなかったです。